2012.5.20 レガシィ 2.0 GT DIT 誕生!F

さらに件の支店からクルマで20分ほど走り、レガシィ 2.0 GT DIT があるという支店へ。

 着いてみると、整備待ちやら、その他のお客さんの BM/BR型 レガシィ がたくさんあって、一体どれが 2.0 GT DIT なんだ?

 う〜〜む。BM/BR レガシィ も好調なのね。

 と、軒下に止められた 1台の BM レガシィB4 を発見。おおっ!フロント バンパー形状が違うぞっ!これこそもしやあの -----

レガシィ B4 2.0 DIT

ショールームに駆け込むと、早速 「レガシィ 2.0 GT DIT の試乗をお願いしたいのですが。」 と、フロント の キレイな女性 に伝えた。

 「少々お待ち下さい。」

 いつもなら、美しい女性の心を掴もうと オヤヂギャグ のひとつでも飛ばすところだが、今から乗る クルマ は、富士重工業 の 技術陣 が、渾身の力を込めて送り出す1台なのである。そんな不浄な 「心」 で乗っていい訳ないだろう。

 心頭滅却・・・心頭滅却・・・煩悩退散・・・煩悩退散・・・。

 私は努めて クール を装い、ショールームを出ると、初めて対面する レガシィ 2.0 GT DIT のエクステリアを丹念にチェックし始めた。

レガシィB4 2.0 DIT

クリスタル ブラック・シリカ のその レガシィ 2.0 GT DIT は、とても引き締まって見える。

 そもそも、BM/BRレガシィ を初めて見たときも、そう大きな クルマ だとは思わなかった。

 第一、重量は ほぼ BL/BP型 と据え置き だったし、いくつもプラットフォームが持てる訳ではない 富士重工業 の 看板である レガシィ が、単一のシャシー で グローバル市場 で対等にライバル達と渡り合っていくためには、大柄な欧米人の体格を考慮すれば、どうしたってこれくらいのサイズは必要だったに違いないからだ。

その レガシィ 2.0 GT DIT の外観上の 2.5GT との唯一の相違点が、このガンメタリック塗装 + 切削仕上げ スポーク の18インチホイールだが、もちろんホイール自体は専用ではなく、2.5i Sパッケージ に標準のホイールの仕上げを変更したものである。

 また、これに噛み付くジャーナリストが出てきそうだが、装着された ブリヂストン ポテンザ RE050A (225 45R18)という OEMタイヤ と合わせて、パフォーマンスが不足しているとは思えないし、そのガンメタリックのカラーが、どことなく BC5 レガシィRS の 「悪そうな」 (なにが?)雰囲気を漂わせていた、6スポーク の 15インチホイール とイメージが重なって嬉しくなってしまう。

レガシィ 2.0 GT DIT ホイール
レガシィ 2.0 GT DIT リヤ

リヤに回ると、ちょっと挑戦的な雰囲気を漂わす 専用テールパイプ・カッターが目を引く。

 トランクリッドに貼られた 「DIT」 のオーナメントも、ささやかながら オーナー の満足感を高めることだろう。

 しかし、何より、ガンメタリックのホイールが全体的な雰囲気のスパイスとして効いている。

 このクルマの本質は、ゴテゴテと無様なエアロパーツで徒に 「こけおどし」 のハイパフォーマンス を誇示するところにはないのだ。

ドアを開けて室内に目を移すと、控えめなカーボン調の加飾パネルと、アルミペダルがそのポテンシャルを伝える。

 シートは、センター部が スポーティ・クロスのファブリックに、サイドが 合成皮革 の組み合わせで、ブルーステッチ の入る専用品が奢られている。

 いやいや、もういいよ、早く走ってみたい!

レガシィ 2.0 GT DIT 室内
レガシィB4 DIT インストルメントパネル

支店を出ると、日曜日の夕刻の混雑が始まっていた。

 ちょっとその渋滞の列の仲間入りをして、ダラダラと 1、2分 流してから、空いた高架道路へステアリングを向ける。

右折信号が点灯する。胸の鼓動が抑えられない。

 ゆっくりと右折。前方にクルマの影は 1台 も見えない。

わずか 380km の下ろしたての 新車 であることを気遣いながら、ゆっくりと、しかし深々とアクセルを踏み込んでいく。

 リニアトロニックCVT のもたらすシームレスで、どこまでも続く加速感に圧倒される。マニュアルモードでも、S#モード でもない。まだ Iモード のままだというのに!

 そのパワーフィールは、EJ25ターボ が、風にその幹をしならせる 「竹」 だとすれば、樹齢 100年くらいの 「天然杉」 だ。どこから踏んでも 滑らかで豊かな スバル・ボクサー の ビート感 とともに、溢れ出すトルク。がっちりとした ボディ と 剛性感に裏打ちされた シャシー の安心感は、もうひとつ上のクラスのスポーツセダン、あるいはスポーツカーでも比べるものがない。

 はるか先の信号が黄色になる。2km 足らずのストレートはあっという間に終わる。

 Uターンして支店に戻る道すがら、S#モード で パドルシフト を試してみる。瞬間的に湧き上がるトルク、シフトアップ。さらに 瞬間的に 湧き上がるトルク。さらに シフトアップ。

 もはや、このエンジン に乗った後では、誰もが ピストン の上下動に伴う 1次振動 に常に支配される 直列4気筒 や、V型 6気筒 でさえ陳腐に思えてくるに違いない。

BC5 レガシィ がデビュー した時、ペントルーフ型燃焼室、センタープラグ、5ベアリング支持のクランクシャフトなどといったスペックの 「語る」 豊かな 「可能性」 に心を躍らせた。

 そして、その後の 「進化」 は、スバル ばかりでなく、世界中に 「SUBARU」 というブランドを応援する人々を生み、そして、その人たちにもすばらしい 「果実」 をもたらした。

 そして私は、また心躍らせている。

 かつての EA 、そして EJ という、世界でも稀有な 「名機」の血を受け継ぐ、新たな スバル・ボクサー の誕生に。

レガシィ 2.0 GT DIT リヤオーナメント
レガシィ 2.0 GT DIT FA20ターボ エンジン

スバリストなら、「今」 レガシィ 2.0 GT DIT を買ったとしても、決して後悔はないと断言できる。

 なぜなら、かつての スバル1000、そして、BC/BF型 初代レガシィ の時と同じく、あなたは、その 「誕生の瞬間」 に立会い、そして愛でたことになるのだから。

 私は レガシィ 2.0 GT DIT を買おうと決めた。

諸々の事情から、購入は 1年程度 掛かってしまいそうだが、今から BC5 レガシィRS と並べる日が来るのが楽しみだ。

 ちなみに、購入をお考えの方に大切な情報をお伝えしておくと、レガシィ 2.0 GT DIT の Eyesight 装着車 は、現在のところ設定はない。

 登場は 2012年 9月以降 なのだそうだ。

ビストロ スポーツ と レガシィ 2.0 GT DIT

今回、二つも すばらしい 新エンジン を投入してくれたのだから、「この時」 を待ちに待っていた方は、エコ機能が充実した FB25 を取るか、新たな 「伝説の誕生の瞬間」に立ち会うか、乗り比べて、悩む時間が たっぷり 「4ヶ月」 あることになる。

 ただ、これまでの私の 「経験値」 から、もうひとつお伝えしておくと、レガシィ 2.0 GT DIT Eyesight は、好調な BRZ と同じく、多数の バックオーダー を抱えることは間違いない。

 4ヶ月 たっぷり迷って ----- などと 悠長 に構えていると、さらに 首を 長く、長〜〜〜〜〜く して納車までの日々を過ごすハメに陥る可能性は非常に 「大」 である、とも言っておこう(笑)。

 という訳で、長々と駄文を連ねてきたが、とにかく、クルマは乗らなければ分からない。

 「某評論家がどう言った」 など、どうだっていい。

 あなた自身が そのクルマ に乗ってどう感じたか、それが 世界で一番 大切なことなのだ。

 今回も楽しかったな 〜〜〜。また次回も乗り倒しちゃおっと(笑)。


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