1999年12月 富士重工業成約記念品 1/43 レガシィB4 ブリッツェン

1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン

今回は、1999年12月、レガシィB4 ブリッツェンの「ご成約プレゼント」、 1/43 レガシィB4 ブリッツェンのミニチュアを紹介。

 この頃のスバルといえば、「プレミアム路線」まっしぐらといった感じだったのに、ディーラーの販促品はあんまり「プレミアム」ではなくて、せっかく足を運んでも、タオルとか筆入れとか渡されて、思わず「ケチ!」と叫びたくなることが多かった(笑)時期だ。

 だから、いわゆる「ご成約プレゼント」でも大したものがなくて、一番多かったのが「ピンバッジ・セット」か。

 「これじゃいかん」と思ったか、 1/43 レガシィB4発売1周年記念限定車として、「ポルシェデザイン」のエアロと「プレミアムレッド」を纏って登場した「 1/43 レガシィB4 ブリッツェン」には、あくまで「ご成約」前提で(汗)こんなミニチュアが用意された。

1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン

その「ご成約プレゼント」がここにあるということは・・・つい出来心でホントにバカなことをしてしまいました・・・ミニチュアが欲しくてクルマを買ってしまって・・・。

 実はショールームに飾ってあったコレがどうしても欲しくて、1週間担当セールスに店頭と電話でタカり続けた挙句に断られて(イヤな客である・・・)、最後にタカりに行った日に、いつの間にか商談に入っていて、ミニカーともども「お買い上げ」という塩梅である(笑)。

 もうっ!スバルったらホントに商売がうまいんだからぁ。

1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン
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内装オミットということは初めから分かってはいたのだが、「隣の芝は青く見える」のたとえ通り、やっぱり「プレミアム」な逸品ではなかった。

 メーカー製作だけに、全体的なプロポーションのバランスは良いと思うし、フロントを少しばかりローダウンした前傾姿勢(?)もカッコいい。ミニチュアだと太くしたくなるタイヤサイズもほぼ実寸通りで、ディティールも忠実にスケールダウンしている。

 パッと見、どうしても欲しくなってしまった私の気持ちがご理解頂けるだろうか。

 しかしまず、材質はおそらくレジンだと思われ、それなりに重量感はあるのだが、急造だったのか表面処理が荒い。

 さらにモールドが甘いので、ハイライトが当たる場所のラインや面がフネフネと張りがない。ついでにウィンドウとウィンドウモールの色乗せが雑で、きちんとモールドをトレースできていない。

1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン

しかし、まあ人間とは不思議なもので、「こんなもの」でも私のフェイバリットの十指に入るほど気に入っているモデルでもあるのだ。

 やはり、ミニカーに釣られてクルマを買ってしまう経験など、バカな私でもこれっきりだし、一般的にそんな愚かなことをする人はいないだろう。

 だが、「プレミアムレッド」という鮮烈なボディカラー(ちょっと「あざとさ」を感じないこともなかったが・・・)、の印象、そしてなにより、このモデルを手に入れたバックグラウンドも強烈だからだろう。

1999年12月 富士重工業成約記念品  1/43 レガシィB4 ブリッツェン

実車も良くできたクルマだった。

 BD型Bタイプ レガシィRSに引き続きの購入だったが、特にリヤのスタビリティが格段に上がって、タイヤのグリップも上がっていて、特に雨の日の高速域でリヤから荷重が抜けたときにBCのようにフッと鼻先がどっちにいくのか分からない、ということがなくなったし、はじめからフロントにヘリカルLSDが入っていて、ターンインで少し鼻先をインに向けておけば、あとは全開でステアリングを切り込んだ方向に立ち上がっていくフールプルーフさはレガシィ10年の時の流れをひしひしと感じたものだった。

 ただ、デキが良ければ手元において置きたくなるかというと、そんな訳でもないから、人間とはやはり不思議なものである。


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