CM's 1/64 スバル レガシィRS 1993 ニュージーランドラリー ウィナー

CM's 1/64 スバル レガシィRS 1993 ニュージーランドラリーラリー ウィナー
CM's 1/64 レガシィRS 1993 ニュージーランドラリー(コリン・マクレー/デレック・リンガー組)

今回から数回に分けて、CM's(シーエムズ・コーポレーション)のレガシィRSのWRC仕様の紹介をしようと思う。

 ある日突然、怒涛のWRC車両のモデル化を始めて注目されたこのCM'sというブランド。私も最初はとても驚いて、1/64という、まあ、いわゆる「トミカサイズ」で、こうるさい「WRCおたく」を満足させられるのかよっ!、と実はかなり訝っていたのだが、今ではすっかり「お気に入り」でそこら中をこのCM'sが占領している。

 個人的に言えば、ディティールを求めるなら、やはり自動車のプラモデルの標準的スケールである1/24がベストだと思う。1/18ダイキャストの完成品の重量感も魅力だが、高価な上に場所を取り過ぎる。1/43も払う金額の割にディティールやプロポーションのデフォルメが行き過ぎていて、大抵の場合、押し入れやタンスの肥やしになっている。

 その点、この1/64ならあんまり細かいことを気にする気もおきないから、第一、精神衛生的によろしいし、100円ショップのディスプレイケースで、目に入るところにたくさんディスプレイしておける。そしてなにより懐にやさしい。

CM's 1/64 スバル レガシィRS 1993 ニュージーランドラリーラリー ウィナー

と、冒頭に「ディティールにはこだわらない」と書いておきながら、やっぱり細かいところに目が行ってしまうのが「おたく」の悲しい性。

 確かに同じ1/64スケールでも、タカラトミーやトミーテックなどの老舗と比べるとやはりモールドが甘い。しかし、プロポーションの再現性の忠実さはおそらく先述の老舗より上で、スバルのWRCチャレンジのほぼ全期間をカバーするこまめなラインナップ拡充と併せてスバリストにはとてもありがたいブランドだ。

 3DCADで正確な図面が起こせれば、切削機で元型は比較的低コストで起こせる時代である。モールドの甘さは鋳造技術によるものか?

 とはいえ、実車のオーナーから見ても、その出来映えは充分賞賛値するレベルに達していると思うのだが、どうだろうか?

CM's 1/64 スバル レガシィRS 1993 ニュージーランドラリーラリー ウィナー
CM's 1/64 スバル レガシィRS 1993 ニュージーランドラリーラリー ウィナー

裏板もやはり「ゆるい」けれども、きちんと再現されている。おそらくハセガワの1/24を参考に作られたように感じるのだが、興味がある人は前回のハセガワのレガシィと見比べて頂きたい。

 しかし・・・1/64でここまでやって頂くと、さすがに作り手の「本気度」も自ずと伝わってくるというもの。こうるさいWRCおたくの「マイ・フェイバリット」になるのも当然でしょう。

ハセガワ 1/24 レガシィRS 1991 RACラリー(F)(R)アクスル

商品はこのように、外箱にブリスターパック梱包で、ちょっとした台座も付いて来る。例によってモールドは甘いのだが、ちゃんとルーフアンテナも付属している。この内容で¥735ならスバリストならずとも、ちょっと欲しくなるアイテムじゃないだろうか?

次回はこのモデルのバリエーションを紹介。


ページTOPへ